*このページでは、ママの添い乳がラクになる枕『Joy-chichi ジョイチチ』の開発エピソード、開発者の思いなどをお伝えします。
盆と正月 CEO 最高経営責任者|沢田一休(開発当時は長男3歳・次男1歳)
– Profile –
出版社勤務などを経て、2016年「暮らしのボトルネックを解消する」を理念に盆と正月を起業。仕事の代わりはいても親の代わりはいないことを肝に銘じ、妻と協力して息子二人の子育て中。
というわけで…ここからのお話は、全て沢田家の実話です。
妻「体が痛いし、休んだ気がしない」
ある日、妻と私が、子どもたちの寝かしつけ(わが家は息子二人とも寝つきが悪いので日々苦闘)について話していたとき、妻がこんなことを言いました。
うちの子たちは、寝かしつけに添い乳が欠かせないけど、毎日毎日、手で頭を支える姿勢で添い乳するのは正直つらい…。体が痛いし、休んだ気がしないんだよね。
仕事で疲れたときは添い乳したまま寝ちゃって、気が付くと手がしびれていることもしょっちゅう。枕を折り畳んでラクなポジションを探してみるけど、結局、腕が邪魔になって難しい。
添い乳専用の枕とかクッションとかあったら良いのに、検索しても売っていないんだよね…。
わが家は祖父母が遠方住まいで育児の手を借りるのが難しいこともあり、できる限りの育児家事を夫婦で協力・分担していました。
でも、他の育児家事と違い、男性が経験しない授乳は意識が薄かったことを痛感し、妻の話を聞いて正直「そんなに大変だったんだ」とショックを受けました。
そして、妻が毎日添い乳している姿を見ていただけに、「妻がラクになり、息子も安心しておっぱいを飲めるように、何とかしよう!」と思ったことが、ママの添い乳がラクになる枕『Joy-chichi ジョイチチ』開発のきっかけでした。
家族でテストの日々…自宅を埋め尽くす試作品、材料費が高くてつらい(泣)
やると決めてからは、添い乳の姿勢とゼロから向き合い、首や肩、下半身を支える枕の素材・形・高さなどを追求していきました。
素材については、身体を支えるという『ジョイチチ』の機能特性から、頭部や脚部をのせても適度な硬度をもって安定した姿勢を保持でき、かつ枕として心地良い素材を探しました。
通常の綿、固綿、そば殻、パイプ、何種類ものウレタンフォームなどをテストし、厳選していく中で、現在の心地良い反発と安定感を併せ持つウレタンフォームにたどり着きました。
また、形・高さについては、数ミリ単位の違いで試作品をつくり、妻と息子(特に生後間もなかった次男)にひたすらテストをしてもらい、理想の姿を探りました。
ちなみに妻は大学病院で産婦人科医として働いているため、産婦人科の医療を通して得た知見やアドバイスをもらえたこともありがたかったです。
試作品の開発にあたっては、巨大なウレタンフォームを何度も購入したのですが、1mを超すようなサイズになると数万円もする上、とにかく場所を取るので泣きそうでした…。
テストを約1年間続けたことで得られた、長期使用に耐える工夫などの知見は全て『ジョイチチ』に盛り込まれています。
▼自宅に山積みされた試作品たち
▼つぎはぎだらけの試作品で添い乳する妻と息子
開発中、いつも一番大切にしていたのは、当事者であるママの反応でした。
添い乳は男性が実感しがたい行為なので、己のイメージや思い込みを捨て、男性諸氏からの助言も一旦引き出しにしまいました。
『ジョイチチ』の試作品が固まってきた後は、すぐに販売するのではなく、10名ほどのママ達にモニターをお願いしました。
そして、添い乳で悩んでいる当事者かつユーザーであるママの反応・感想を謙虚に聴き、リクエストを反映、その効果を確認するという工程を地道に繰り返すことで、ユーザー本位の枕に仕上げていきました。
沢田家でチューニングしてきた『ジョイチチ』は、特に頭部用枕が好評で「頭の位置が固定されて首がラクだった」「これまで2つの枕を組み合わせて高さ調節してきた手間が省け、快適に添い乳できた」「モニター品を返却したくない(笑)」などのうれしい声をいただきました。
また、アドバンス助産師の資格を持つ大学病院 産婦人科の看護師長からは、脚部用枕の意義について「添い乳の安全面にも配慮しているのが良い」とお褒めの言葉をいただき、つくった甲斐がありました。
開発開始から約1年間。このような経緯とともに、わが家では次男が1歳を迎えた今も毎日『ジョイチチ』を使っています。
そして『ジョイチチ』の生産加工にあたっては、信頼できるパートナー探しにも時間をかけました。
苦労して何か月もかかりましたが、おかげさまで、ウレタンフォームの生産加工、枕カバーの布地、縫製、全てにおいて日本全国から素晴らしいパートナーに巡り合うことができたことにも感謝したいです。
でも、なぜ「添い乳枕」を盆と正月で製品化?
「添い乳の苦労を何とかしよう!」と思ったところで、「なぜそれを仕事に?」「なぜ盆と正月で製品開発を?」という疑問を抱く方がいらっしゃるかもしれません。
その答えは、盆と正月の経営理念(ミッション)が「暮らしのボトルネックを解消する」ことだから。すごく自然な流れでした。
盆と正月の考える「暮らしのボトルネック」とは、その人らしい暮らしの妨げになっていたり、暮らしの質(QOL)を低下させたりする問題や悩み事です。
そして、妻が抱えていた「添い乳の悩み事」は、最も身近な「暮らしのボトルネック」だったからです。
毎日つらい姿勢を我慢しながら添い乳している多くのママが『ジョイチチ』を使うことで、「育児のボトルネック」の一つが緩和・解消され、より元気に前向きに子育てや仕事をEnjoyできたら、これほど光栄なことはありません。
『Joy-chichi ジョイチチ』のことを知るために、下記の関連情報もご覧いただけると幸いです。
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